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Aも状況を読んで小さな声で話す
「ロス少尉は先日
ロイ・マスタング大佐に殺された」
『え...っ
それって...』
「ロス少尉が脱獄したんで
射殺命令がでていたんでな」
『そんな！変でしょ！？
普通そこまでしますか！？
それに...
ロス少尉は殺人をするような
目をしていません』
「よく見てるなロス少尉の事
感心するぜ」
『......』
Aは手を顔に当てて
考え込んでしまった
「あと２つ質問いいか？」
『なんですか？』
そこでまた顔を上げるA
「ちょっと聞きづらいんだが...
その右腕と頬どうしたんだ？」
『！！
あ...これですか』
Aの右腕は肩から
二の腕辺りまで包帯が巻かれ
腕にも包帯が巻かれている
『エドには言わないで下さいね？』
「大将にか？
わかった」
『これ
エドがやったんですよ』
「大将に！？」
『エドが私を殴り飛ばした時に痣になって
腫れが引かないんです』
「なんでまた大将に...」
『絶対内緒ですよ！？』
Aは必死に言わないでと頼み込んだ
「分かった分かった
それじゃ最後の質問
姫さん
ここ最近ちゃんと飯食って寝たか？」
『え？
...あ......』
俯いてしまったA
「俺はお前の質問に答えた
今度は姫さんが答える番」
『......帰ってから...一度も......』
ブレダは心配そうな表情になる
「家に戻ってどれくらいたつ？」
『もう一週間は過ぎてます
...その間いろんな事で...
頭がグルグルしてて
なにも食べてないし
ろくに寝てもいません
...というか
食べたら気分悪くて吐きそうです
水分だけは捕ってましたけど...』
「ふぅ...
それじゃリゼンブールに着くまで
寝ることだな
これから長旅になる
ちゃんと寝てないと途中で倒れて死ぬぞ？
着いたら起こしてやるから
あと目腫れてるぞ
向こう着いたら少し冷やせ」
『あ...
そうします
ありがとうございますブレダさん』
「おう」
そしてAはリゼンブールに到着するまで
久しぶりに眠りについた
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