時の翼 7【鋼の錬金術師】 (ページ36)

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ガタン...ゴトン

汽車に乗り込んだブレダとAは

開いている席に座った

進行方向がAで向かいにブレダ

Aはコートを膝にかけて話をする

『あの...ブレダさん』

休暇中の軍人にはしっかり

本名で呼ぶA

「なんだ？」

『沢山聞きたいことがあるんですが...』

「だろうな」

ブレダはニッコリと笑った

『どうして
私の家が分かったんですか？』

「まずそれな！
霧の姫さんの家が分かったのは
目撃情報を頼りに
なんとかここに辿り着いた」

『凄いですね』

「褒めろ褒めろ！
ここまで辿り着くのに
どれだけ時間がかかったか」

ブレダは大きなため息

Aは苦笑いで話を聞いていた

『お疲れ様です
で
もう一つは私をどこに連れて行くんですか？』

「聞くと思った
だまってても仕方ないから言うけど
これから行く先は
リゼンブールだ」

『リゼンブール！！？』

つい大きな声を出してしまったA

『どうして私が！？
大佐の命令だから仕方ないですけど
そうでもなかったら私行きませんよ』

いそいそと席に着くA

「まぁまぁ落ち着けって
まず
リゼンブールに着いたら
アームストロング少佐が来るのを待つ
それからまた移動して
リゼンブールを離れる」

『なんでアームストロング少佐？
...というか
それからどこに行くんですか？』

「そこまでは言えん！」

Aは小さなため息を着く

「俺からの質問いいか？」

『なんですか？』

ブレダは少し声を低くする

「ヒューズ准将殺害の犯人の
新聞記事読んだか？」

『もちろんです
調べ物には目を離さなかったですけど
新聞は毎日読んでます
本当なんですか？
ロス少尉の事...』