時の翼 7【鋼の錬金術師】 (ページ3)

今日:29 hit、昨日:1 hit、合計:15,376 hit

301 ページ3

「中佐いないんだ...」

「あ
そうだ兄さん
ウィンリィに報せてあげないと
ヒューズさん家に行っちゃったよ」

『ごめん！
待った？』

息を切らしてAが走って来た

「あんま無茶して走んなよ
調子まだ完全じゃねーだろ」

『心配してくれてありがと
でも大丈夫だよ』

そしてエドが方向を変えて走り出した

しかし

ドカッ！！！

エドが何かとぶつかった

『エド大丈夫！？』

「ロス少尉！」

「久しぶりね３人とも！
どうしたの？慌てて」

「ヒューズ中佐の事聞いてさ」

ロス少尉は俯きかげんになった

「そう...辛かったわね」

「話したいこと
いっぱいあったのに」

「お別れくらいしたかったね」

『(この状況って...
ロス少尉勘違いしちゃうんじゃ...)』

「連絡がいってなかったのね...」

Aの思っていることは的中しているようだ

「大丈夫よ
きちっと軍でお見送りしたわ」

「へぇー
気が利くじゃん」

「当然の事よ
あと...聞いたかもしれないけど
二階級特進されて中佐ではなく
准将よ」

『っ！！
ロス少尉！！！』

「二階級特進...」

「田舎に引っ込んだのに昇進？」

ロス少尉はAの言葉で口を慌てて押さえた

エドは震えた声を出した

「ロス少尉...？」

ロス少尉の眼が揺らいでいる

エドの顔はもう...見ていられなかった