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２人は目を見開いた
「２人にAが
いなくなった理由を聞いて思ったの
きっとAは
心のどこかで寂しがってるって」
ウィンリィの表情は悲しそう
「Aの気持ちになって考えてみたら
あたしも...
ヒューズさんが亡くなったこと...
２人より早く知っていたら
Aと同じ気持ちになって
誰にも言えないなって思ったの
でもあたしだったら
途中で泣いちゃって耐えられないかもしれない
すごいなって 思った
それでもAは今まで泣かなかった...
どうしてか分かる？」
いきなりの問いかけにエドは眉間に皺を寄せる
「いつもAは
なんでも呑み込んじゃうから
ボクも分からないよ」
「...ただの強がりだと思う？
それとも迷惑かけないため？
あたしはどれも違うと思う...
Aは誰にも言わない事自体
どこかで誰かに迷惑をかけるって
分かってる
あの子は賢いからどこまで迷惑をかけるか
かけないかくらい分かってる」
２人はウィンリィの言葉を
耳に焼き付けるように聞いていた
「きっと
知らせを聞いた時
今泣いちゃ駄目だって思ったんじゃないかな
今泣いたら...今折れてしまったら...
旅に支障が出る...
それに この事を２人に今報せてしまったら
これこそ大事な時に旅が止まってしまう」
「それは...
Aの強がりなんじゃ...」
ウィンリィの表情が少し怒った
「なに言ってんのよ！
あんたたちにAは
“エドたちが私と同じ気持ちになって
悲しむって思ったら
言えないよ！！！！
悲しくって言えないよっ！！！”
って言ったんでしょ！？」
「どういう意味？」
またもやムスッとするウィンリィ
「そのままの意味
あんたたちと一緒に泣いて 悔やんで
励ましあって
ヒューズさんの死を受け入れたかったんでしょうが！
今頃A
毎日毎日泣いてる
今までずっと旅して一緒にいてた
あんたたちが分かってあげなくて
どうすんのよ！」
そして暫くの間エドとアルは黙っていた
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