今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:15,348 hit
小｜中｜大
314 ページ17
キュッ キュ キュッ
ウィンリィがアルの鎧を綺麗に拭いていた
「よく見たら
いっぱい傷ついてる...」
アルも自分の頭をオイル拭きしていた
「ハードな旅してるのね」
アルは苦笑いで答える
「ねぇ
これからどうするの？
Aも...どっか行っちゃったし」
ウィンリィは手を止めて
ベッドで寝転がっているエドを見る
頬杖をついたまま何も答えないエド
「ねぇ...」
エドは機械鎧の手をひらげて見つめている
「どうすっかな...」
エドの記憶が頭を過ぎる
“ママ...泣かないで...”
“エドたちが私と同じ気持ちになって
悲しむって思ったら
言えないよ！！！！
悲しくって言えないよっ！！！”
“お前は
残酷だと思わなかったのか...”
エドは開いた手をギュッと握り締める
しばらくの沈黙が続いた
外から小鳥のさえずりが聞こえる
沈黙を破ったのはエド
「どうしてほしい？」
「え？」
ウィンリィがエドの方を振り向いた
その顔を見て
エドはベッドから身体を起こし
眉間に皺を寄せた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
