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ある部屋に
キメラが沢山滓に入っていた
「大佐がヒューズの事かぎ回ってるって?」
「うん」
「何か掴んだのかしらね」
「そうかもね...
どうする?」
エンヴィーが軍人から姿を変えて
元の姿に戻った
「監視するなら目の届く所にと思って
セントラルに移したけど
大人しくしてくれないかしらね
大事な人柱候補なんだから」
「彼氏からは何も聞き出せてないの?
天然なんだかやり手なんだか
また情報収集してみるわ
いくわよグラトニー」
なにか変な生き物と骨で遊んでいたグラトニー
「こら
グラトニー散らかしていくなよー」
「ったく...」
エンヴィーが仕方なしに
骨を片付けようとしたが
なにかひらめきニヤリと口角を上げた
「ねぇラスト
焔の大佐が大人しくしてれば
いいんだよね」
「えぇ」
「もう一つ
手を打っとく気ない?」
「なにかあるの?」
「煩い犬には
エサを与えてあげなくっちゃ」
エンヴィーは何かたくらみのある顔だった
―――――
「マリア・ロス少尉」
セントラル司令部にロス少尉を訪れた人がいた
「憲兵隊司令部の
ヘンリ・ダグラスだ」
「私に何か?」
「一緒に来てもらおう
銃を」
ロス少尉は眉間に皺を寄せ従を取り出し
ダグラスに手渡した
「説明していただけますか?」
「マース・ヒューズ殺害事件の
重要参考人として
キミの名が挙がっている」
「!!
そんな馬鹿な!」
「弁解後で聞く
来たまえ」
ロス少尉は顔を強張らせ
今の状況を理解しようと必死だった
その報告があってからすぐに
ロイの方にも報告がいった
「マリア・ロス少尉本人は
犯行を否認しております」
「この者に関する資料を集めろ
急げ
だが極秘だ」
「はっ!」
リザは部屋を出て行く
ロイは窓辺で外を見ていた
その顔は怒りか戸惑いかは分からない
眉間に皺を寄せ厳しい顔だった
――――
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