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エドが怒っていると
また新しい声が聞こえた
「「「ん？」」」
そこには眉を吊り上げたひとばかり
「お前ら随分と町壊してくれたな！」
「弁償しろ」
「飯代よろしく」
エドは腕を担いで後ずさり
「なっ
ちょっと待てよ
飯代も弁償もこいつとその連れが...」
リンに目をやるとヘナヘナと変な動きをはじめた
「ワタシ
コノ国ノ言葉
ワカラン アルヨー
サイナラー！」
そして一瞬にしてリンの姿が消えた
「待ちやがれコラ―――――！！！！！」
「あれ...？
あ！！！
逃げられた！！！！」
アルが捕まえた老人が
縄だけを残して本人がいなくなっていた
そしてエドは女の人がいるはずの縄を見ると
そこも同じで空だった
「こっちもか！！
まいったなぁ...
治すっつったって
オレは今こんな有様だし...」
エドは壊れた機械鎧をブラブラしてみせる
「いいよ
兄さん...
ボクがやるから」
アルは両手をあわせた
「？」
『アル！
もしかして練成陣なしで
できるようになったの！？』
Aは興味津々でアルに近付いた
「多分...真理の記憶が戻ったからだと思う」
『そっかー！』
「ふーん...
�堯�！！
(...てことは！)」
エドの頭の中...
エドには“兄の威厳”と“練成テク”がある
アルには“身長”という錘があって
エドのほうが重かったが
そこにアルへ“練成テク”をのっけると
エドが壊れてしまうのだ
「んが――――――！！！
(兄の威厳！！)」
「あとはボクに任せて
...って
どうしたの？兄さん」
『大丈夫だと思うよ
ただ変な妄想してただけ』
エドは血を流して倒れていた
その血で“兄の威厳”と地面に書いていた
『私も手伝うよ！』
「ありがとうA！」
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