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「へぇ〜
物騒な国だねェ」
そんな話をしている間に店の方が食器を持っていった
「こんなに軍事に傾いてきたのは
今のブラッドレイ大総統になってからかな」
「それにしても
興味あるよね
医学に特化した練丹術ってやつ」
「そうだな」
『もっと早く気付けばよかったな...
すっかり忘れてた
練丹術があること...
あ！！』
Aがいきなり声を上げたので
アルとエドは真中にいるAを見る
「どーした！？」
『そういえば...
あの時...錬丹術...使ってる』
青年には聞こえない声でAが言った
「は？
おまっ！マジかよ...！？」
エドも青年を気にしてか声のトーンを落とした
Aがエドの顔を見て頷いた
「おい いつだよそれ...」
青年は３人をずっと見ていた
「ひょっとして
キミ達錬金術師？」
いきなりこっちの話に割り込んできた青年
「ん？
あ そう！
オレはエドワード・エルリック
国家錬金術師だ」
「ボクは弟の
アルフォンス・エルリック
よろしくね」
『私はエドの妹のA
私も国家錬金術師です』
「オレはリン・ヤオ
よろしク！」
エドとアルとリンは手を重ね合わせて挨拶をしている
「Aちゃんも
よろしク」
『よろしくお願いします』
２人は握手して挨拶した
「なぁ
リン その練丹術ってやつさ
詳しく教えてくれよ」
「無理
練丹術師じゃないかラ」
リンは満面の笑顔でそう言った
３人は思わずこけてしまう
「術師じゃねーのに
何を調べに来たんだよ...っ！」
「...ちょっと探し物」
その怪しげなリンの声に
Aは眉間に皺を寄せた
『(この人...何者...？)』
「キミ達なら知ってるかなァ
賢者の石」
エドとアルの顔が一気に引きつった
Aは平然としてリンを怪しんで見ている
「すっごく欲しいんだけド...
知らないかナ...？」
リンの声は先ほどの陽気な声と打って変わり
低く何かを探るような物言いだった
「さぁ
知らねぇよ」
エドがその場を後にしようと歩き出した
しかしリンは口角を上げている
「フッ...
何か知っているようだネ」
パチン！
リンが指を鳴らした
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