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―――セントラル・地下
「お帰りなさい
大総統
南部の視察はどうだった？」
「鋼の錬金術師の弟
ひょっとしたら２人の師匠も
人柱になりうるかもしれん
そしてもう一つ
思わぬ収穫が」
天井からグリードが吊り下げられていた
「あら
なつかしいわね
一世紀前にここを出たきりだわ
起きなさい グリード」
ラストが名前を呼んだとき
グリードが丁度目を覚ました
「おやま
皆さんおそろいで」
「いいザマね
最強の盾
オメェは相変わらずいい女だな
最強の矛
色欲のラストさんよぉ
おぉ？
傲食のグラトニー
オメェはちっとも痩せねぇな
嫉妬のエンヴィー
またそんな趣味の悪い格好してんのか？」
エンヴィーは頬杖をついて不満そうな顔
「怠惰のスロウスはどこだ？」
「昔からサボってばかりでね
まだ仕事中よ」
「ホントにどいつもこいつも
百年前から変わっちゃいねぇな
で？
こいつは誰だ？」
グリードは大総統を見下げた
「憤怒のラース」
「ラースだぁ？
キング・ブラッドレイだろ」
「そう
キング・ブラッドレイと言う名の人間として
お父さまが最後の詰めに用意された
あたしたちの兄弟」
「年をとるホムンクルス？
そんなんありか？」
グリードは驚いている様子
「っはははは！！
“ありえないなんて事は
ありえない”
あんたの口癖だったはずだよ
忘れたの？
それとももろく？」
「黙ってろよブサイクが」
「あぁ？」
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