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裏ではエドとAが
2人でアルの鎧を綺麗に拭いていた
そこにはアームストロングもいる
「グリードってやつに
手にウロボロスの入れ墨があったんだ」
「ウロボロス...」
「ほら
ヒューズ中佐には話しただろ?
賢者の石に関わっている奴等だよ」
「...っ!
ヒューズ殿...」
アームストロングの表情が変わった
『どうか しましたか?』
そしてアームストロングは
エドとAの肩を大きな手で持った
「エドワード・エルリック
A・エルリック
......あまり
無茶はするなよ」
アームストロングの瞳は何かを訴えているようで
いつもと違った気がした
「あ...あぁ」
『分かりました』
「では...な...」
アームストロングはその場を静かに去った
アルは座り込んでいた
「兄さん...A...」
「?」
『どうしたの?』
「あのさ...
ボクの身体があっちに持って行かれた時の
記憶が...戻ったんだ...」
「『!!』」
2人は目を見開いた
「どうだった!?」
「んー...
なんか凄かった」
アルは手で表現してみせる
「でも
人体練成については分からなかった」
「そっか」
そしてアルに最後の部品を渡して
装着させた
「結局進歩なしか...」
『そんなことないよ
大総統が前に言ってたでしょ?
軍内部に不穏な動きがあるって』
「うん
賢者の石も
ウロボロスの入れ墨を持つ者に
関わってるって
だから尻尾を掴みたいって言ってたね」
「グリードもウロボロスの入れ墨を持ってた
なら...なんで皆殺しにする必要がある」
『尻尾をつかみたいなら
とっ捕まえて聞き出せば良いのに」
「そうだよね
それにたったあれだけの人数を
やつけるのに大総統が出てくるってのも
おかしいよ」
「あぁ
どうにも納得できない事ばかりだ
暫く...軍にくっついてみるか」
そして3人は掃除の片付けを済まし
これからのことを考えていた
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