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Aも満面の笑顔
「料理作れんのか？A」
『失礼ね！
作れるよ！』
Aはエドに向かって眉間に皺を寄せた
「そうよ！
Aが作るデザートは
本当に美味しいんだから！」
ウィンリィもエドに向かって美味しさを表現
「リンゴのコンポートなんてもう
最高だったわーｖｖ」
「いつの間に作ったんだお前...」
『リゼンブールに帰った日にね』
「そうそう！
機械鎧造るのに徹夜漬けだったから
息抜きにって作ってくれたの」
『甘い物は少しでもとったら
力が出ると思って』
ニコッと笑うA
「いいなぁ〜
Aまた僕にも作ってよ」
『うん いいよ
リストに追加しとかなきゃね』
「あっ！
ずるいぞ！お前
俺もな！A」
『はいはい！』
アルは急いでペンを取り出して
手帳に“リンゴのコンポート”と記入した
「ヒューズさんも
グレイシアさんも凄くいい人だった」
「ヒューズ中佐って
親ばかで世話焼きでうっとうしいんだよなー」
エドは手にもっていたアップルパイを
一口で口に入れた
「いっつも病室に
兄さんをからかいに来てたよね
Aにはエリシアちゃんの
自慢話を何度も聞かされて」
『あの自慢話には
私でも参っちゃったな...』
Aは苦笑いで言った
「ホントに...
仕事は忙しいって言いながら
しょっちゅう見舞いに来やがんの」
「今度なにかお礼しなきゃね」
「あぁ！」
『じゃあ私は...
(Aちゃん...)』
『！？』
Aの顔色が変わった
「どうした？A」
今...ヒューズさんの声が...
したような...
気のせい...？
「A？」
『あ うん
なんでもない！
そうだなー
ロールケーキでも作って持っていこうかな』
「ロールケーキ！
いいんじゃない？
家族皆で食べれそうで」
『うん
(後で電話してみよ...)』
Aはなんだか嫌な予感がしたからか
到着地点の
ラッシュバレーに着いたら電話しようと
心の中で考えていた
それが善と出るのか悪と出るのか
まだ分からない
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