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女は少しずつヒューズに近付く
ヒューズも一歩一歩後ろへ後ずさりする
胸元を見ると
ウロボロスの入れ墨が見えた
「イカス入れ墨してるな」
「知りすぎたわね
ヒューズ中佐」
女は爪を伸ばして腕を後ろへ引く
ヒューズは袖から短いナイフを見えないように
取り出した
そして２人の攻撃は同時だった
ガチャ...
ヒューズが書庫から出てきたが
その場に肩を押さえて倒れてしまう
ポタポタと鮮血が地面に落ちてゆく
「...くそ...っ」
書庫では頭に短いナイフが突き刺さって
倒れている女 ラストがいた
そしてズル...とナイフを抜く
普通の人間なら即死
しかしラストは違う
「クソは...こっちのセリフだわ」
――――――
「ハァ ハァ ハァ ハァ」
ヒューズは息を上げて電話の部屋まで
歩いていった
「あら
ヒューズ中佐
また家庭自慢の電話で...
中佐！血が！！」
看守の横を通り過ぎる
「なんでもねェ...っ
電話借りるぞ...」
ヒューズは血がべっとりとついた手で
受話器を握る
「大総統府に...」
しかし受話器はそのまま下ろされた
「悪い...ジャマしたな...」
「中佐！！」
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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