時の翼 4【鋼の錬金術師】 (ページ35)

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「今度はどこへ行くんだ？」

ウィンリィが切符を見せる

「ダブりス？」

「あぁ！
アルとも話し合って師匠(せんせい)
の所に行こうってなってさ」

するとアルがガタガタと震えだした

「ん？」

エドも気がついたのか見上げる

「やっぱ怖いよ...兄さん...」

そしてエドと向かい合い

２人で涙を流しながら震えている

「僕たち...きっと殺されるよ...」

「たっ...耐えろ！弟...！
オレだって怖いんだ！」

「あんたたちの師匠って...」

『うん凄い人だよ
エドとアルの師匠には一度だけ
会った事があるけど...
あれは...』

次の言葉が出てこないようだ

「あれ？
その人って
Aの師匠じゃないの？」

『うん
まぁね』

Aには師匠はいない

『私の師匠は...あえて言うなら
お母さんかな？』

「お母さん...？」

『うん
医術師だったお母さん』

「そうなんだ
お母さんの事尊敬してるのね」

『今でも大好きな人だよ』

Aは昔を思い出すように微笑んでいた

でもその笑顔の奥には悲しい思い出も

あるんだと分かっていたウィンリィは

すこし不安になっていた

「ダブりスとは...また
随分と遠い...」