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グサッ！ドッドッ！！
黒い影がアルの身体を突き刺した
動きが止まったアル
しかし
開いている手の中に
バチバチバチッ！！
「！！
閃光弾！？」
ジャキンッ！！
プライドは閃光弾が出来上がるまえに
真っ二つに切り刻んだ
「囮だよ！！！」
バチバチバチッ！！
そういうと、アルの足元から閃光弾が現れた
ピカァッ！！
「くっ！
流石は賢者の石...
次から次へとっ！
よくも！」
ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｯ！！
地面から壁が現れて、プライドを閉じ込めた
「はぁ...」
「全く、賢者の石の力は
見事なものです」
キンブリーが立ち上がった
「私も使ったことがあるので
よく分かります
それ故分からない
なぜ、その力を自分の身体を
取り戻すために使わないのですか？
石があれば私達から逃げることなどは容易い
逃げ切ったなら３人で石を使い
元の身体に戻る
それであなた達の旅は終わりではないのですか？」
「それだと、みんなを救えない」
「悲願を達成させるためです...
何かを得るには、
何かを切り捨てねばならない」
「あのさ」
「？」
アルがキンブリーの言葉を止める
「なんで２択なの？
元の身体に戻るのと
みんなを救うのと
どっちか一つしか選べないなんて
変だよ！
なんで“元の身体を取り戻して、
かつ、みんなを救う”が
選択肢に無いんだよ！」
「等価交換の原則は？」
「原則に縛られず
可能性を求めることも
人類の進歩には必要だと思うんだ」
「なるほど...」
キンブリーは顎に手を当てて腕を組む
「それが実現すれば
新たな理として、この世に認められる...
ということですね？」
そして傍にあった岩に腰を下ろす
「ならば、もう一つの可能性...
“あなた方は戻れず
みんなも救えない”という
選択肢も用意しなさい」
キンブリーが口を開けると
中に丸い賢者の石があった
「！！？」
バチバチッ！！ドゴォォォン！！
キンブリーが地面に手を当てて攻撃をする
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