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ガコン...ザザッ
両脚を失いながらも
ハインケルを連れて逃げようとするアル
周りは砂埃で何も見えない
「俺に...構うな
早く...逃げろ...」
「嫌だ」
「ナマ言ってんじゃねぇ
このままじゃ、共倒れだ...
俺を捨てていけば
お前だけでも助かるかもしれない」
「嫌だって言ってるだろ！！？
余計なこと考えないで
できることだけ考えて！」
「バカ野郎...現実を見ろ
相手はあの、キンブリーとプライドだぞ
ゴホッ！！」
「！」
ハインケルはまた血を吐く
「俺のことは置いていけ...！」
「諦めないでよ！！
ボクが必ず助けるから！！」
バキッ！！！
「！！
あっ！」
アルの左足の膝の部分が壊れてしまい
バランスを崩して後ろに倒れる
「くっそ...っ！
動け！！」
ガンッ！！
「この足っ！！」
ガンッ！ガンッ！！
アルは足を殴り続ける
「こんな所で
負けるわけにはいかないんだよ！！！
ボクたちは！！！
ハインケルさん！捕まって！」
またもやアルはハインケルを起こして引きずろうとする
「諦めないでっ！！」
「っとにお前ら兄弟は...」
「？」
「なんでテメェもボロボロなのに
他人まで助けようとするんだ」
その言葉で一瞬静まる
そして、一呼吸置いて
アルが言った
「...誓ったんだ」
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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