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「野郎共...
うまいことやってるかな...」
一方、アルとプライドが捕まっているドームの傍から
ハインケルが街のを見下ろして様子を気にしていた
「しかし
戦力になれないってのは歯がゆいな...
待つだけってのは
こうもムズムズするものとは...」
カン！カン！カンカン！！
「この音、昨日からずっとだな...
おい！アルフォンス！
何の音だ！？」
中にいるアルに声をかける
「セリムが僕の頭で遊んでるんだよ」
カン、カン、カンカン！
セリムは座って、木の枝でアルの頭を叩いている
「フン...中身はあんなでも
所詮は餓鬼...」
ハインケルは立ち去ろうとしたが
足を止めて、ドームの方を振り返る
「ん？」
カン、カン、カンカン！
カン、カン、カン...
「！！！」
ハインケルが音をよく聞いていると
一気に顔が青ざめた
「止めろ！！
アルフォンス！！！」
「！？」
「その音をやめさせろ！！！
トン・ツーだ！！！
軍用の通信符号だ！！！」
カン、カン...カンカン！
「奴はここの場所を教え...！！」
ハインケルが言葉を止めた
そう、背後には
両手を構えてニヤリと口角を上げる
キンブリーが立っていたのだ
ドンッ！！
バチバチバチッ！！！！
「うがぁっ！！！！」
ドゴォォンッ！！！
ハインケルを巻き込んで、ドームが爆発した
「やぁ
お迎えありがとうございます
キンブリー」
セリムがアルの頭を持って
中から出てきた
「まったく...
余計な仕事を増やさないで下さい」
「ハハッ
大目に見てくださいよ
もう油断しませんから」
ニッコリと笑うセリムの背後には
無数の目玉がギョロリと現れた
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