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「エド！
油断するなよ...
ハインケルが戦ってるプライドって奴は...」
・ ・ ・ ・ ・
「うぉぉぉおおおおおお！！！」
ザンッ！！！
ハインケルがセリムに攻撃をして吹っ飛ばした
ドッ！バタンッ！！！
「ハァ ハァ ハァ ハァ ハァ...ッ」
傷だらけのセリムだったが
また立ち上がって、平然とした表情で
服についた砂を払っていた
「いい加減...死んでくれよ...っ！」
どれだけ攻撃しようとも倒れないホムンクルスだった...。
――――――――――
その頃、セントラルのとあるバーでは
ス...
「ロイ坊の言うとおりだったよ」
マダム・クリスマスが紙袋をロイに差し出した
「セリム・ブラッドレイは
まともな人間じゃなかった」
ロイは中の写真や資料に目を通す
「古い写真だな
２０年前...こっちは５０年前か...
いつの時代も政府要人の近くに」
「ふぅ―――」
マダムは煙草を吐く
「大総統の出身地とされる街も
調べたんだけどね
奴がそこで生まれ育ったって言う書類はあっても
ブラッドレイ一家を見たという人は
誰一人いなかった
住所にあった屋敷もダミー
勿論、親族もなしだ」
暫く、ロイは書類に目を落としていたが
顔を上げてマダムを見る
「ありがとう
マダム・クリスマス
ここまで調べるのは大変だったろう」
「あぁ
ただ、セリムが人間じゃないって分かった途端
疲れもどこかにブッ飛んじまったけどね
...にしても...
なんで今迄ばれなかったかね？」
「軍事国家のトップにして
キングと称される男の息子だ
でっち上げようと思えば
何とでもなるさ」
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