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タタタタタタッ！
森を駆け抜けているグリード
「ラストはいない
エンヴィーもいない
グラトニーも消えた...
ラースは東の演習
プライドは動けなくなった」
ダンッ！！
グリードは木の上に飛び上がる
「今セントラルにいるのは
親父殿とスロウスのみだ...」
“グリード！？
貴様何を考えてル！？”
リンが内から声を上げた
「へっ！
言ったろ？
世界の王になるってよ」
木の上からセントラルを見下ろすグリード
―――――――――
「なんだか最近セントラルに
イシュヴァール人増えてきてるよな」
「そうそう
西のハエグロ辺りに
結構集団でいるそうだぜ」
「イシュヴァール人と言えば
以前ここにいたバッン傷のあんちゃん
どうしてっかな？」
そんな事を話していると
コツコツコツ...
「「「？」」」
「よぉ！
バッテン傷のあんちゃん！」
「噂をすれば何とやらだ」
丁度そこにスカーとマルコー
一行がやってきたのだ
「カナマというスラムを捜しているのだが」
「ん？
カナマなら町外れの南のほう
森の中にあるよ」
「そうか、すまない」
「そういや
あの子はいないのかい？」
「ん？」
「ほら
白黒猫を連れた
あの女の子
ちょっと前にここに戻ってきてたんだけど」
「何だと！？」
「あいつ、国に帰ってなかったのか！？」
「何やってんだ一体...」
メイがセントラルに戻ってきていることを
聞いたスカー達は驚いた
と、そこへ別の男がやってきた
「ほぅ
あんちゃん達遂にやったな」
「「「？」」」
「何のことだ？」
「あんちゃんだろ？
東部でブラッドレイが乗った
列車ごと爆破したのって」
「「「！！？」」」
「爆破！？」
またもや新しい情報を耳にして驚きを隠せない一行
「え？
違うのかい？」
「初耳だ」
「いやぁ
てっきり他のイシュヴァール人達と組んで
やっちまったのかと思ったよ」
「まぁ奴等
テロかますって専らの噂だったからな」
「彼らはそんなことをするために
集まったわけじゃない
テロ以外で、
この国を変えようとしている大切な仲間だ」
彼等の中心にある焚き火がバチバチと火の粉を上げた
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