時の翼 19【鋼の錬金術師】 (ページ24)

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『あ、そうだホーエンハイムさん
プライドがグラトニーを食べてしまって
手がつけられないんです』

Aが地面に石で陣を描きながらそう言った

「グリードとエドワードが応戦しているが
良い状況ではない」

すると、アルが森の奥を見上げた

火事で、森の奥が赤くなっている

「ボクのせいだ
ボクがプライドに捕まったから...
みんなピンチに...」

『...アル...
アルのせいじゃないよ』

「でも...」

「火事のせいで光源がありすぎるし
閃光弾も使い果たした
もう同じ手は使えん」

「まずいな...」

ハインケルを支えているダリウスが言った

「このままじゃ
スラムの住人達も巻き込まれるぞ」

『......よしっと
ダリウスさんハインケルさんを
この陣の上に
エドと同じ方法で止血します』

「鋼のと同じ方法？
でもそれは...」

『大丈夫です
傷口を塞ぐだけですから
対価は必要ありません
エドの場合とは訳が違いますから』

「そうか
ならいい
よい...っと」

ハインケルが陣の上に座った

『じっとしていてくださいね』

パンッ！！バシィィィィィッ！！

光が立ちこめた

そして、暫くした後光は消える

『はい
取りあえず止血はしました
手当ては一先ずプライドの件が片付いてからです』

「充分だありがとな」