時の翼 18【鋼の錬金術師】 (ページ32)

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「それはそれは...
息子がお世話になっています
あ、あと娘も」

『...え？』

「いやいや
ホントにクソ生意気な息子さんで」

「うっせぇ！！！」

「娘さんは
凄ぇいい子ですよ」

『.........』

「変わった刺青だねぇ」

ホーエンハイムはグリードの手の甲を見る

「.........あぁ
これね
隠してもしゃーないか
おっさんも隠さず話せよ？」

「.........」

何も答えずに、エドを見る

「明日が約束の日なんだろ？」

「.........あぁ...
すべて話すよ」

そして、ホーエンハイムを交えて

長い長い話をする事になった

時は夜。

話が終わると、

全員が驚いた表情でホーエンハイムを見つめた

エドの手が震え、ガシッと頭を掴んだ

「―――ッ」

「やはりアルフォンス程には
素直に受け入れられないか」

それに顔を上げるエド

「アルにも話たのか！？」

「あぁ
いろいろ、思うところがあるだろうが
受け入れてくれたよ」

「......」

と、ホーエンハイムは自らを親指で指差した。

「お前が欲しがっていた賢者の石だ
使うか？」

「ふざけんな！！！」

思わず立ち上がって怒鳴る

「関係ない人たちの命だぞ！？
自分のせいで身体を無くしたオレたちが
使っていいわけねーだろ！！！」

その言葉に安心した表情を見せるホーエンハイム

「そう言える息子で良かった...」

Aも微笑んでエドを見ている

「明日、日食が起きる
あいつはそれを利用する気だ」

『日食？』

「利用する？」

「エドワード、Aちゃん
あいつの野望を阻止するの
手伝ってくれるか？」

「手伝う！？
勘違いするな！
テメーなんざと組まなくたって
オレはあの髭野郎をぶっ飛ばす！！
ただ今は、手ェ組んだほうが
確実に勝てそうだから、話を聞いてやってるだけだ！！」

そんなエドの言葉を聞いて

ハインケルもダリウスも、

グリードもAも微笑んだ

「―――っ」