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ガチャ、ガチャッ
「エドのお父さんが
一足先にセントラルに行ったわ
カナマっていうスラムにいるらしいから
会って、詳しい話聞いてあげて
そういえば、
何かAにも話があるみたいだよ」
『...私に?
ホーエンハイムさんが?』
「うん
確か、イズミさんからお願いを頼まれて
Aに言わなきゃいけないって」
『イズミさんが?
......何の用なんだろう...』
「...内容は何も聞いてなかったから
分からないんだけど
とにかく会ったら、
Aも話聞いてあげて」
『うん』
ガチャッ、ガチャッ
「A......」
『ん?』
ウィンリィの手が止まった
Aはうつ伏せになっていたので
顔だけウィンリィを見る
『......ウィンリィ...?』
“Aの両親......
エンヴィー達の手によって
賢者の石にされたんだ”
ウィンリィの頭にアルから聞いた言葉が蘇る
本人は知っているのかと聞けば
アルは、多分知らないと思うと言っていた
「......Aのお父さんって
どんな人なの?」
「?
そういえば
Aから父親の話って
そんなに聞かねーな」
エドもその会話に入ってくる
エドとアルはAが自然と話すまでは
無理に聞かないと決めていたので
今迄聞かなかっただけなのだ
「あ、ごめんね
言いたくなかったらいいんだけど」
『ううん
話さなかったのは、
私自身あまり覚えてないからなんだ』
「?」
『私が小さい時に亡くなっているから
でもね、私に戦い方を教えてくれた
先生でもあるんだよ』
「そういえば
そんな事も言ってたな」
『うん
お母さんからは錬金術や医学について
お父さんからは自分の身が守れるようにと
戦い方を教えてもらった
でも覚えているのはあまり無いんだ』
「そうなんだ...」
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何処にでもいるモブ - 面白くて、一気に読んじゃいました。更新楽しみに待ってます!頑張ってぐださい╰(*´︶`*)╯♡ (2022年7月20日 17時) (レス) id: 760ef75fef (このIDを非表示/違反報告)
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