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穴の中を進みつづける少々の部下達
すると、目の前に無残になった光景が見えた
馬は倒れ、人は腕や手がバラバラになり
血が地面に流れ出ていた
「ヒデェな...」
「スミスの腕と同じだ
金属部でサックリやられてる」
「気をつけろ
敵がいるかもしれん」
ゴォォン
「はっ！」
そう言った瞬間、暗闇の向こうから不気味な音が聞こえた
全員が警戒して銃を構える
そして１人が明りで照らしながら前に出た
「うぅっ！」
「うっ」
暗闇の向こうで何かが動いた
「誰かいるぞ！！」
そして全員が走って駆けつけた
そこには恐怖で頭を抱え、蹲っている２人がいた
「大丈夫か！？
分かるか？俺だ」
「うっ...う
ヘイシェル少尉...」
「うぅっ」
もう一人は泣き出してしまう
「よく生きていてくれた
お前達だけか？他は？」
「ほっ、他の皆は...
バラバラにっ！！」
暗闇の向こうでは、黒い目が開かれた
「早く...早くここを出ないと！
アレが来る！！」
「あれ？」
カラン...
明りが転げていった
「ああああっ！
明りは駄目だ！！！！
影がっ！影が来る！！」
頭を抱えて恐怖にうめいている
もう１人は暗闇の向こうを恐る恐る振り返っていた
「落ち着け！おい！！」
「うわぁああっ！！」
影は行動に出た
明りがついているほうへと、ゆっくりと近付いていく
「おい！
しっかりしろ！！」
「影がっ！！うわあああっ！！」
影はついに、自分達の影まで近付いていた
しかし、いきなり動きを止めて
寸前でどこかへ行ってしまった
「立てるか？
行くぞ」
「背負えるだけ背負って行け」
―――――――
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