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中央では...
「なるほど
随分北も物騒になってきたようだな」
「あぁ
これからは先手先手を取らないとね」
花屋のおばさんに
オリヴィエからの情報を聞いているロイ
おばさんは花を包んでいる
「ブリッグズは守るに長けた集団
先手必勝は攻守共に秀でたものだから
できること
だから攻めに長けた東方軍と組むのが最善...というのが
オリヴィエ様の考えだよ」
「...タッグの相手に
選んでいただけるとは光栄だ」
「いいや」
「!」
「オリヴィエ様が欲しいのは
東方軍の力だから
マスタングはむしろ、消えろってさ」
「はぁ、そう...
一つ聞くが
もし、私が保身のために
この情報を大総統に売ったらどうする?」
「ありえない
マスタングはそういう男ではない
...ってね
ほれ!3万5千センズ」
ニッコリ笑ったおばさんが手の平を見せた
「ふっ...光栄だね」
お金を受取ったおばさんは足を進めた
するとロイはおばあさんを止める
「ご婦人!あなたは...」
すると頭に巻いていた三角巾を取る
「アームストロング家に代々仕えし
花屋のおばちゃんさ!」
キラーンと頭からクルンとなった毛が伸びている
そういえば、少佐も少々も前髪のところが
少しカールしている。
このおばあさんも同じだった
ロイはそう言うことか。と分かったのか
少し微笑んでいた
「ヒューズよ
理解して支えてくれる人間ってのは
結局の所
共に戦った事のある戦友から
出てくるものなのだな」
ロイは今は亡きヒューズに語りかける
「さて!
この花...どうしよう......」
車の周りには大量の花束
回りの人は怪しい目でロイを見ているのだった
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