737 ページ45
『！
どうしたの？
ウィンリィ』
「...あの...
自分でこんなこと言うのもなんだけど
その...あたしがスカーに
連れ去られるってのはどうかな？」
隣にいたAの顔を見てそう言った
「「『.........』」」
ポカンと口をあけてウィンリィを見る３人
『連れ去られるって...』
「それは、つまり...あれか？」
『スカーを解放して』
「そう
スカーがあたしを抱えて逃げる
それをエドたちが必死で止めようとする
ってところを追っ手に見せる...みたいな」
するとエドが腹から大声を出した
「んな危ないこと
できるかぁ―――――――！！！！！！！！」
「命握られてるのよ！！！！！？
それなら！
こっちも命懸けで逃げなきゃ
逃げられないよ！！」
「でも！スカーと一緒なんて！！」
「そうだ！！
お前が命かける必要なんかない！！」
「そうやっていつもいつも！
あんたたちだけで全部抱え込まないでよ！！」
「「―――っ！！」」
言い争っていたエドとアルが身を引いた
「早く決めろ
吹雪が迫ってきている
じきにここから出られなくなるぞ」
マイルズが空を見上げた
「...っ」
エドがウィンリィの顔をじぃっと見つめる
ウィンリィもエドの顔を真剣に見つめた
「キンブリー隊が見えました」
小さな声でブリッグズ兵が言った
「「「『！！！』」」」
『私はウィンリィの作戦に乗った！』
「「！！」」
『悩んでる暇なんて無い
どうするの！？エド』
真剣な眼でエドを見る
「〜〜〜っ！！
畜生ぉぉ―――――っ！！！！！
スカー！！
余計な事しやがったら！」
「分かっている
約束は守ろう」
エドはすぐさま、スカーの腕に
巻きついているものを練成して外した
「俺たちも...っ
俺たちも連れてってくれ！」
キメラの男がそう言った
「信用されてないのは分かる
だから手枷はしたままで構わない」
「キンブリー様は
仕事のできない部下には容赦がない
どのみち殺される
それに...俺たちも諦めたくない！」
アルの顔とAの顔を見てそう言うキメラ
「信じていいんだね？
キミたちがもし私たちの邪魔をしたら
この国は滅ぶかもしれんのだよ？」
マルコーがキメラに近付いてそう言った
「キミたちの大切な人を含めて」
「！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
