735 ページ43
すると後ろの方の柱に縛り付けられていた
キメラことジェイソとザンパノが目を覚ました
「そういえば
こいつらのことを忘れていたな
始末しろ」
「はっ」
「！
おい！！」
「ちょっと待ってよ！」
銃を向けるブリッグズ兵を止めるエドとアル
「何も殺すこと...！」
「生かしておいて特が無い
殺れ」
『いいえ
特とかじゃなくて
殺さずに済む方法ならあるはず！』
「ふっ
俺たちに情けをかけるってか？」
太い方のジェイソがそう言った
「余計なお世話だ
なにも知らんアマちゃんが」
細い方のザンパノもそう言った
「どうせこの身体じゃ
先は見えてる
殺すんなら殺せ」
するとアルが前に出た
「おじさんたち
家族とか大切な人いないの？」
「いるさ」
「だがこの身体になったとき
我々は死んだことにされた
以来会ってない」
「会いたいと思わない？」
「会いたくてもしょうがないだろ
このナリじゃ...」
「へぇ...じゃあ
もう元の身体に戻りたいと思わないんだ
その身体で満足しちゃってるんだね！？」
「んな訳あるか！！」
「戻りたいに決まってるだろうが！！」
２人ともアルに怒鳴ってそう言った
『それが答えだろう』
「「！！」」
アルの後ろにいたルルが
腕を組みながらそう言った
『どうせとか
しょうがないとか
枯れた事言わないで
元の身体に戻れる可能性を探りもしないで！』
「貴様に俺たちの何がわかる」
「戻れる可能性なんか...」
ガチャ、ガチャ...
アルが頭を横に動かし、頭を取り外した
「「！！！」」
アルの中身は真っ黒
空洞で何もなかったのだ
それを見た２人は口を開いたまま驚きを隠せない
「ボクは戻るよ
この先何年かかろうと
諦めたりはしない！！
ルルも内臓が一部ないんだ
それでも毎日苦しみながらも
元に戻る方法を一緒に探してる！」
ルルは少し目を伏せた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
