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先頭からエドとAとマイルズとアル
そしてブリッグズ兵が２人
するとボソッとマイルズが声を出した
「迫真の演技だったな...」
「演技なんかじゃねーよ...
こんな三文芝居を打たなきゃならなかった
自分の不甲斐なさに
マジで腸が煮え繰り返る...」
エドは少しイライラしていたようだった
それもそのはず
この芝居の前の話に戻ると...
―――――――
「なんで...父さんと母さんを
殺したの...？」
動けないスカーの前にウィンリィが立つ
「何を言っても言い訳にしかならん
俺がロックベルと言う医者夫婦を
殺したのは事実だ
...この、手で」
スカーは縛り付けられている右手で
拳を作って握り締めた
「娘よ
お前はおのれを裁く資格がある」
するとウィンリィは
クルッと方向転換し、
積み上げられている箱の中を探って
布を取り出した
そのまま布を持って、スカーの前で膝を突く
「腕...このままだと
出血死しちゃう...」
そう言いながら、スカーの左腕に
持ってきた布を巻きつけていった
「ウィンリィ！！」
エドが声をかける
「分かってる！
でも...父さんと母さんも
たぶんこうしただろうから」
スカーも撒かれていく左腕を見ながら
目を丸くしていた
「父さんと母さんが生かした命だもの
なにか意味があるんだと思う」
「...俺を...許すと言うのか...？」
「勘違いしないで！！
理不尽を許してはいないのよ！」
ウィンリィは強い目でスカーを見上げた
「！！」
ギュ...ッ！
そして布を巻き終わった後、俯いて立ち上がった
「ウィンリィ...」
「大丈夫、泣かないよ
次に泣く時は嬉し泣きだって
約束したから」
ウィンリィは無理に笑顔を作っている
エドは真剣にその表情を見ていた
ウィンリィの横にいたAも同じ
Aはそのままウィンリィに近付いて
ギュッと抱きしめた
「！」
そんなAを見たウィンリィは
同じように抱きしめた
それを見たエドはスカーの前に立つ
「おい、スカー
ウィンリィはこう言うけどな
オレはテメェを殴り倒して
ロックベル家の墓の前に
引き摺り出してやりてーくらいだ！！」
エドは起こった表情でスカーを見下ろした
スカーもエドの言葉を聞いた後
俯いていた
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