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バッカニアは少将に近付く
「こんなところでなにを？」
「山を見ていた
ここの冬はいいな
白と黒しかない、非常に
ハッキリしていて好きだ」
「そうでしょうか」
「ん？」
少将は隣に立つバッカニアを見上げた
バッカニアが顔を上げたので
少将もつられて上を見上げる
「見上げれば
青もありますぞ
人の心と同じですな」
バッカニアは歯を剥き出してニッと笑った
「このたびは
お情け(なさけ)をかけていただき
ありがとうございます！」
少将は少し口角を上げた
「さぁ
何のことか分からんな」
すると、遠くに目線を向けると
車が数台、こっちに向って走って来た
「なにか来ましたな」
そして２人は下へ降りる
敬礼をして、車から出てきた人物を迎えた
「久しぶりだな
さっそくで悪いが
なにか我々に、申しびらきせねばならん事が
あるのではないかね？」
「...」
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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