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ジャッジャッ...ボッ




ライターを付けるヘイシェル




バッカニアの顔が分かった




「ん?」




バッカニアは腕時計を見ていた





「まずいな...
約束の24時間を過ぎちまった」




バッカニアとヘイシェルと他の軍人の背中には




包まれた遺体が背負われている




ヘイシェルは上を照らした




上へと続く階段が見える




「あの女王様の事だ
本当に出口を封鎖しているだろうな...」




「しょうがないですよ
ランタン消して、手探りで進んだんですから」




「灯りを付けたら
化け物が来るの
一点張りだったからな」




後ろにいる、助け出された2人を見た




酷く怯えた顔だった




バッカニアが梯子を登って、入り口を叩く




ゴンゴン




「......」




何の反応も無い




「ふぅ......」




バッカニアは俯いて、もう駄目かと思った




しかし





ギィィィ...という音と共に




光が入り口から差した




「!!?」




下にいた全員も喜びの笑みをこぼした




「お帰りなさい」




そして全員が梯子を上って、帰ることができた




「助かったー!」




「2人を早く医務室へ!」




「すまない...」




「誤る事はない!」




そして2人は医務室に運ばれていった




それを見届けたバッカニアが聞いた




「24時間経ったら
穴を塞ぐように言ったが?」




「あぁ。でも...ほら
まだ24時間経っていないもんで」




時計を取り出して指を刺す




それをじっくり見るバッカニアとヘイシェル




「「ん?」」




「「...っ!!」」




「ちなみにこの時計ね...
アームストロング少将がくれたんだけどねぇ〜」





楽しそうにそう言うと背中を向けて歩いていった




バッカニアとヘイシェルは目を合わせて驚いていた





屋上でブリッグズの山を見下ろしている少将




座って、肩に剣をもたれかせている





「閣下!!」




遠くから少将を呼ぶ声がした




目を向けると、バッカニアが敬礼している




「先遣隊は無事だったか?」




「なんとか2人だけ...」




「.........そうか」

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作者名:いちご牛乳 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2022年6月15日 10時

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