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「仕事を引き受けるなら
さし上げましょう」




「『!!!』」




机の上にあった物とは




「『(賢者の石...!)』」



「......」




エドは賢者の石を見るなり、黙り込んでしまった




そして俯いてしまった




そんなエドをAは横目で見ていたが




何かを思い、キンブリーに向き直った




『アルとウィンリィに
話をさせてください』




「ウィンリィさんにも?」



キンブリーは頬杖をついた




『ウィンリィにはまだ何も言っていません
どんな仕事をするにしろ
嘘をついて裏切るのは嫌です』




「...いいでしょう
余計な事は喋らないよう
同席させてもらいます」




『......どうぞ』




そして、エドとAは




アルが待っている牢屋へ向った




行ってみると、先にアルの所にウィンリィは戻っていたらしく




入ってきた2人を見上げていた




エドとAは牢屋の外にいるキンブリーを横目に見る




キンブリーも同様に横目で2人を見たが




すぐに前を向いた




そしてエドとAが目を合わせて、頷いた




Aはウィンリィの隣に座る




それを確認したエドは、話を切り出した




「ウィンリィ
今のお前は人質状態だ」




「!
...なにそれ
どう言う事?...冗談」




ウィンリィは隣にいるAとアルとエドを順に見る




「いいか?
オレとAは
人間兵器として仕事しろって
上から命令されている
だから、大量殺人に手を貸すことになるかもしれない」




アルはエドを見上げていたが




それを聞いて俯いた




「えっ!?」




ウィンリィは思わず立ち上がった




「そんなの断れば...!」




エドが目線を少しずらした



その目線に気付いたウィンリィは理解する




「...それで、あたしが...」




ウィンリィの様子が気になったAは立ち上がって




ウィンリィの肩に優しく触れて、座るように促した




ウィンリィも力を無くしたように




元の場所に座り込んでしまう




Aもまた、ウィンリィの横に座って




背中に手を当てて心配そうに見つめている





「やだ...あたし...
あんたたちの足枷になってる...」




「!」




エドが声をかけようとしたが




「泣かないよ!!」




ウィンリィは涙を堪えてそう言った




「ごめん...ノー天気だった自分に腹が立つ」




手を顔の前で組んでいるウィンリィ




「なんで...
あんたたちは元の身体に戻りたいだけなのに」





「それなんだが...
作戦に協力すれば賢者の石がもらえる」




「えっ!?
石って...でもっ!」




アルも抵抗があるようだ

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作者名:いちご牛乳 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2022年6月15日 10時

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