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エドとAはキンブリーに連れられて
個室へと移動した
「仕事だと？」
「えぇ
国家錬金術師として」
「...」
『...』
「大総統からの指示は３つ
まず１つ目、スカーの捜索
見つけるだけです
後始末は私の仕事」
個室に繋がっている隣の部屋には
ウィンリィがコーヒーを飲んで座っていた
「２つ目、同じく
スカーと共に逃げていると思われる
ドクター・マルコーの捜索」
「！
ドクターマルコーがスカーと！？」
「これも見つけたらあとは私の仕事
そして３つ目は
このブリッグズに血の門を刻む」
『！！』
「血の門を刻む...？」
「イシュヴァールと同じです
人々を殺め、憎悪と悲しみをこの地に刻む」
ダンッ！！
「んなことできるわけ...っ！！！」
キンブリーを見ると口に指を近づけて
静かにという合図
「！」
『エド...ウィンリィに聞こえる』
「...っ！」
エドは堪えて椅子に座った
「人を殺す覚悟もなく
軍の狗になったのですか？」
「殺さねー覚悟だ」
「殺さない覚悟...ふむ
それもまた貫き通せば真理」
「あんた
連中がやろうとしている事
分かってて協力してんのか？
奴等はこの「世界が変わる様を見てみたい」
「はぁ？」
キンブリーはエドの話を割って入った
「覚悟と覚悟
意志と意志、命と命
人間とホムンクルス、どちらが勝つのか
世界が何を選ぶのか
進化したホムンクルスに人間が滅ぼされるとしたら
それこそ歴史的瞬間
わたしはそれを見届けたいだけです」
「なんで人間であるあんたが
ホムンクルス側についてるんだ！？」
「私の錬金術を
遠慮なく使わせてくれるからですよ」
「まともじゃねーな」
「自分が異端であることは知っています
しかし、私のような者が生き残れば
それは世界が私を選んだと言う事
生き残りを」
「...！」
「まさに存在を賭けた戦い
こんなやりがいのある人生はありませんよ？」
キンブリーはニヤリと笑んでいる
その笑みは気味が悪い
「オレには分かんねーよ」
「おや残念
錬金術師は皆、
自己中心的なものだと思っていたのですがね」
キンブリーは内ポケットを探って
中から何かを取り出し、机の上に置いた
まだ手は退けていない。
手の中に何かを持っている状態だ
「では
貴方達の自己中心的な考えに
語りかけるとしましょう
喉から手か出るほど、欲しいはずです」
そして手をモノの上からのけた
そこにあったのは...
「『！！！』」
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