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そして部屋から出て
地下道で走りながらAは
メイを診ていた
『大丈夫！？
聞こえてる？』
するとメイの瞳が開いた
「く...
助けてくれなんて
言ってなイ...」
『なにを甘い事言ってんの！！』
「奴等は無益な人間には容赦しない！！
早く逃げるんだ！！
Aどう？」
『ハァ ハァ ハァッ
走りながらだから
なんとも言えないけど...っ
軽い打撲かな...
でも早くちゃんと診てくれる所に
連れて行かないと
熱が上がるかもしれない...！』
「そんな...！」
そして２人は角に差し掛かった
しかし...
「「「ガルルルルルル...」」」
何匹ものキメラが目を光らせてそこにいた
「多すぎだろこれ...」
すると廊下の向こうからスカーがやってきた
「お前たち...逃げたのではなかったのか」
『来る...！』
すると二方向からキメラと
エンヴィーとグラトニーがやってきた
「ちっ！」
『囲まれた...っ』
アルとAとスカーとで背を向ける
『スカー
この子を連れて地上に逃げられる？』
「俺を逃がすと言うのか？
あの医者の娘にとって仇である
この己を」
「『あぁ 殴り飛ばしてやりたいさ...！』」
アルとAの声が被る
『正直貴方なんかに頼むのは嫌だ
できる事なら私が連れて行ってあげたいくらいだよ！！
地上に戻れば...っ
診てあげられることだってできる！』
Aは歯を食いしばって眉間に皺を寄せた
「でも今はこの子を逃がすのが先だ」
「貴様らはどうする...」
徐々に近付いてくるホムンクルスと
もう一方から向かってくるキメラ
「奴等にとってボク達兄弟は
貴重な人材らしい
ここに残っても殺される事は無い
「ガルルルル」
もう寸前まで近付いてきているキメラ
「今の己では
その娘を守りながら
ここを突破するのは無理だ...
それに地上に逃げる気は毛頭ない！！」
スカーが錬金術を発動させ
水に手をついた
その瞬間エンヴィーとグラトニーに攻撃がいった
「水の分解！！」
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