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夜 アルはノックスの家の玄関を開けた
「ノックス先生
お邪魔しました」
「あ...あのっ
鎧さん」
メイがアルを呼び止めた
「いろいろ助けていただいて
ありがとうございまス」
「鎧じゃなくて
アルフォンス・エルリック」
「エルリックっテ...」
「エドワード・エルリックと
A・エルリック
っていたでしょ？
小さい錬金術師と女の子ね
ボクあれの弟なんだ
別けあって身体を持っていかれちゃったけど」
するとメイが考え込んでしまった
「あれの弟って事は
あれにソックリなのかしら...
でもあの女の子は別だし...」
「失敬な！！
兄さんよりうんと
身長高いに決まってるだろう！？
顔だってあんなにきつくないし
喧嘩だって兄さんより強い！
でも短気じゃない！
ジェントルマンさ！」
するとメイの目の色が変わった
「(アルフォンスさま――――ｖＶ！！！)」
またもやエドの時同様
変な妄想に走って行くメイだった
「早く身体が戻るといいですねｖ」
「うん
そうだね」
―――――
コンコン
地下のある部屋を叩くエンヴィーがいた
「マルコー先生
ゴハンですよー」
返事が無いので勝手に中に入るエンヴィー
中は真っ暗だった
「あれぇ〜？
静かだねぇ
またイシュヴァールの事思い出して泣いてんの？」
エンヴィーが部屋を見渡した
しかしある所でエンヴィーの目が見開かれる
そこには
壁に血文字で“ＶＥＮＧＥＡＮＣＥ”と描かれ
その下には首が跳ねられ
血まみれになって座っているマルコーがいた
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