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すべて飲み終わったカップが２人の前にある
「でも大佐が軍人のトップになっても
この国が軍事国家である事には
変わりないじゃないか」
「そうね...
今はほぼ軍の傀儡となっている議会を
あるべき型に戻し民主制に移行する
軍事国家時代の膿を全て搾り出さないと
この国は新しくならない」
「膿...？」
「例えばイシュヴァール殲滅戦の
戦争犯罪人を裁く事になるかもしれない」
「『！！』」
リザのその言葉で目を見開くエドとA
「そう...
乱世の英雄は平和の世においては
ただの大量殺戮者よ」
「大佐はそれを承知で上を目指してんのか！？
そんなの自滅の道じゃないか！
あの内乱の裏で糸を引いていたのは
ホムンクルスだろ！？」
「原因がホムンクルスだとしても
実行したのは私達よ」
「『......』」
「地から眼を背けてはいけない
殺した人々を忘れてはいけない
なぜなら、彼らは殺した私たちの事を
決して忘れないから」
エドは拳を握り締めた
「...でも...っ」
「私達の心配をする前に
やる事があるでしょ？
アルフォンス君もあなたも
Aちゃんも
元の身体に戻る事
沢山の人たちが
その日がくるのを待ってくれているはずよ」
「...うん
絶対戻ってみせる
アルとAと一緒に」
―――――
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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