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そう言うと
グランは鎖を練成し
イシュヴァール人へとその矛先を向けた
ロイは右手の発火布を摩擦するだけで
物凄い爆発を起こす
そして沢山の死人を出した
人々は泣き叫び、逃げ惑う
アームストロングは地面に拳を打ち付け
高い壁を作った
それで人々の行方を阻むのだ
そして内側から軍人が銃で発砲し
人々を殺めてゆく
アームストロングは耳に入ってくる人々の叫び声
そして銃が人を撃ってゆく音が聞こえる事に怯えていた
子供は泣き叫び人々は叫び声を上げた
戦の休憩時刻
ジョリオ・コマンチが運ばれてきた
「おのれぇ...!
イシュヴァールのガキめ!!
よくも!!畜生めがぁぁあ!!」
どうやら子供に打たれた様子
ヒューズはお茶をいっぱい口に運んでいた
すると顔を上げれば久しぶりに見た後姿
ヒューズは思わず立ち上がって名前を呼ぶ
「ロイ!!
ロイ・マスタング!」
その言葉で振り向いたロイ
場所を移動してロイは顔を洗う事にした
「お前も来てたのか...久しぶりだな
...しかし
目つき変わっちまったなぁ」
ロイは顔をタオルで拭いて
水が溜まっている水面に映る自分の顔を見る
「そういうお前もな
...人殺しの眼だ」
「!
...あぁ」
ヒューズはそれを聞くと苦笑いで返した
2人とも今のような焔をやどした眼ではなく
人殺しの眼そのものだった
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