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葉も全て散り
肌寒い空気が辺りを包んだ
墓地に若かりしリザとロイが立っていた
「すみません...
何から何までお世話になってしまって」
「気にしないでいい
弟子として当然だ」
ロイはコートのポケットを探る
そして一枚の紙をリザに渡した
「何かあったら
いつでも軍部に訪ねてくるといい
キミも私が軍人になった事を軽蔑するかい?
確かにいつか路傍で
ゴミのように死ぬかもしれない
それでも、この国の礎の一つとなって
みんなをこの手で守る事ができれば
幸せだと思っているよ」
するとリザとロイの眼が合った
「い、いや...青臭い夢を話してしまった」
しかしリザは少し微笑んで墓に向き直る
「いいえ
すばらしい夢だと思います
みんなが幸せに暮らせる未来
信じていいですか...?
父の夢を...託していいですか...?」
・ ・ ・ ・
これはリザの昔の記憶
そんな事をシャワーを浴びながら思い出していた
背中には全体にロイの発火布と同じ練成陣と
暗号のような文字が刻まれていた
そして火傷のような跡もあって
全体図は分からなくなっていた
「ワン!ワン!ワン!」
するとブラックハヤテ号の鳴き声が聞こえた
お風呂から上がり
声のする方へ行ってみると憮
ラックハヤテ号は舌を出して
嬉しそうにしている
しかも廊下でそしてハヤテ号の足の下には
エドがバタリと倒れて踏み潰されていた
「ハヤテ号
ダメ!」
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