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「...そうか」
アルはランファンに本当の事を話し終えた
「若は自ら賢者の石を受け入れたのか...」
「ごめん...
ボクたちが止めていれば」
「謝る必要はない
護衛の役目を果たせなかった自分に
腹が立っているのだ
若は...若はまだ
そのグリードという奴の中にいるんだな？」
ランファンは痛む左腕に鞭打って
ベッドから身体を起こす
「アルフォンス...
腕が欲しい
今すぐに！」
「そんな...すぐったって」
「機械鎧義肢を紹介してくれ！
頼む！！
無理ならばAに
無理やり頼み込むぞ！」
アルはそんなランファンの強い目を見て
ある人を思い出した
「...分かった
なるべく早く紹介するよ
でもその前に体力をつけないと」
アルはそう言ってランファンを寝かせた
「ノックス先生にご飯もらって...」
扉に目を向けると
メイがじっと部屋の中をのぞいていたのだ
「もう起きて大丈夫なの？
えっと...メイ・チャンだっけ？」
「メイ...！」
ランファンがそれを聞いた瞬間目を見開いた
メイが小さな苦無をいきなり
ランファンに向かって投げ込んだ
ランファンは側にあった本を取り出してそれを受け止める
「えっ...なに...？」
「ふっ
さすがヤオ家の番犬」
「そういうお前は
チャンの後見...」
「いかにも
第１７皇女メイ・チャンです」
メイは部屋の中に入ってくる
アルは両方を見てソワソワしている
「この国に来たと言う事は...
狙いは不老不死」
「貴方達だけには渡しません」
するとランファンが布団をどけて立ちあがり苦無を構えた
「お前は辿り着く事もできん！！」
それに対してメイも１０本の小さな苦無を構える
「ちょっと待ってよ！！
なんだか知らないけど
喧嘩はやめてって！」
「「人の国の事情に口を
出すな！！／出さないでください！！」」
「うわっ！」
「手負いだからといってなめるなよ...！」
「そのセリフそのままお返しします！」
すると頭の上から怒りの空気が
「なにやっとんじゃい！！！ゴラァ！！！！」
ドッゴーン！！
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