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中央司令部の屋上にグリードは いた
そこに大総統がやってきた
「身体の調子はどうだ?
グリード」
「あんたがラースか...
調子はいいぜ
聞いたか?
この身体シンの皇子だってよ!
皇帝になる力を手に入れたくて
自ら俺を受け入れやがった!
面白い野郎だ」
「真の王とはなんぞやと
その皇子に問答した事がある
王は民のためにあるもの
民なくしてはありえないなどと
ぬかしよったが
バカめ!
欲を欠いて全て失ったではないか!」
外の風景を見ながら大総統はそう言った
しかし返答はグリードの声ではなく
自分を見下ろすリンの声だった
「やかましい!!
人間をなめるな!!!」
大総統は目を真ん丸にしてリンを見上げている
まさかの返答に少々驚いたらしい
「っつー訳よ」
ニッと笑んでいるリン...ではなくグリード
「こいつ
スキあらば俺を乗っ取ろうと
虎視眈々だぜ」
「ふっふっ!
化け物すら飲み込もうというのか
どこまでも強欲な人間よ」
大総統はそう言ってその場を後にした
そして
ロイとリザはアームストロングも連れて
車の中で 事の事情を全て説明した
「大総統がホムンクルス...!」
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