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ノックス宅では




ソファーに横にならせたメイがいた




やっと診てもらえたのだ





「大丈夫だ
命に別状はない
しばらくは安静にしてりゃ治るだろう」





「よかった...」





「よかねぇよ!!!!」




「うわぁっ!!!」





「勝手に患者増やしやがって!!
ベッドとソファー占領されて
今日から俺はどこに寝りゃいいんだ!!
えぇっ!!?」





「ごめんなさいっ!
ごめんんさいっ!」




アルは慌てて頭を下げて謝罪





「大体なぁ!!
あの腕のいい譲ちゃんがいるだろう!?
なんで俺の所にわざわざ連れてくるんだよ!!
しかも譲ちゃんからの薬だけ持ってきやがって!!
本人はどうした!!!?」





「診てあげたいけど自分もこんなだから
診てあげる事が出来ないって
これだけ持ってお願いって
Aに頼まれたから
ここしかなかったんですっ!」




そこにランファンが上を羽織って現れる




「アルフォンス...」




「ランファン!
ダメだよ
まだ寝てなきゃ!」





「若は...
若は一緒じゃないのか?」





「だ 大丈夫
生きてる...
伝言を預かってきた」





アルは先ほどグリードからもらった布をランファンに手渡した






「!!」





そこには血で描いたような文字





“我得到賢者之石”と記されている




ランファンはアルの側から離れて




布を抱えてしゃがみ込んだ





「ランファン?」





「賢者の...
賢者の石を手に入れタ...ト...!
これで これで我一族は
そうダ
一刻も早く国に帰って
皆にこのことを報せねバ!
若は?若はどこに?」





「......」





アルはその問いには答えなかった





不審に思ったランファンはアルに詰め寄る





「なんだ...?
なぜ黙っている?
まさか若の身になにか...っ!
答えろ!アルフォンス!!
若は...っどこダ!!」

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作者名:いちご牛乳 | 作者ホームページ:http://なし  
作成日時:2022年4月30日 17時

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