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『リン！！』
Aが力を振り絞って立ち上がった
そして足を進めようとした瞬間
「いいんだ撃つな！！
Aもそれ以上近付くナ！」
「『！！』」
「余計な真似はするナ
俺はこれでいい！」
「なに？」
「賢者の石を探しにこの国に来タ！
それをわざわざくれると言うんだ
願ったりかなったりダ！」
『リン！！！
何を言ってんの！！』
Aは怒りを込めてリンを怒鳴る
「ほう...面白い
ならば望みどおり授けよう」
そして賢者の石がリンの傷口目掛けて落ちて行った
「止めろ！！！」
『！！！』
賢者の石は見る見るうちにリンの体内に入って行った
ボ コッ！！
「.........！！！！！」
ド クン！！！
「ぎっ.........
があああああああああああああああああ！！！！！
ああああああああ！！！！！」
「リン！！！！！」
『...っ！！！』
グラトニーはゆっくりとリンの上から離れる
「て...ッ
手をッ...
出すなと言ったはずダ！！！
グハッ！！！」
エドとアルはそんなリンをじっと見ることしか出来なかった
『リン！！！リン！！！』
「いい...からッ
...どっしり
構えてろヨ...
俺はシンの皇帝になる男
リン・ヤ...おっがああああああああああ！！！！！！！
ああああああああああああああああ！！！！！！！！」
リンの叫び声が響き渡った
一番近くにいるAは身体中震えていて
そんなリンをただただ、涙を流して見ていた
〜〜〜〜〜
リンはある空間へと辿り着いた
無数の顔のような影が沢山ある
「はっはははははは！！！！
なんでガキがこんな所にいる！？
まぁいい
お前の身体よこしな！
俺様が使ってやる！」
「いいだろう...
この身体...くれてやル！！」
「あ？」
「受け入れるといってるんだヨ！」
「...普通拒絶しねぇか？」
「俺はシンの皇帝になる男だ
他人の二十や三十
受け入れるだけのデカイ懐が無くてどうする！」
「んなはははははは！！！！
思い切りのいい奴は好きだぜ！！
だが後悔すんなよ」
「後悔だト...？
手ぶらで帰ったら！！！
腕ぶった切ってまで尽くしてくれた
臣下に合わせる顔がないだろうが！！！！
欲しいんだヨ...守るためニ...
手に入れるために！！
絶対的な力が！！
危険は元より承知！！」
「その強欲さ
気に入ったぜ
どれ お前の覚悟とやら
見せてもらおう！！」
そしてその影はリンはパックリ飲み込んだ
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