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「使える駒を増やせるかもしれん」
そう言って男は額に指を当てた
すると縦にパックリと額が割れて
そこから目玉が現れた
そして涙のように赤い液体が流れ出てくる
「あれは...！
賢者の石！」
「なにっ！？」
リンは押さえつけられながらも男を見上げている
「あれをやる気だね？」
エンヴィーはニヤリと笑った
「あれ？」
「ホムンクルスを造るんだよ」
「「「『！！！！』」」」
全員が目を見開く
「賢者の石を流し込み
上手くいけば人間ベースの
ホムンクルスが出来上がる」
グラトニーはリンの頬にあった傷テープをめくった
そして男はリンの目の前に立つ
「ま！
大抵は石の力に耐え切れず死ぬけどね」
「そんな事させるか！！」
「離せ！エンヴィー！！」
アルとエドは力を振り絞って
エンヴィーの腕から逃れようとする
「くそっ！
どうなってるんだ！
なんで術が発動しない！！」
エドとアルは何度も手を合わせているが
一向に何も起こらない
「テメェ！こら！！ヒゲ
止めろ！！
そいつには待っている奴がいるんだよ！
離せ――――！！！！」
エドは自分の腰にある銃に目が行った
そして素早く抜き取り
エンヴィーに向けたが
「こうすれば撃てないんだよね
人間」
目の前には人がうじゃうじゃといたのだった
「テメェ...」
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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