545 ページ46
『う...っ...！』
後ろへと飛び下がった衝撃で
怪我をしているのか
肋骨付近を押さえてうずくまった
「A！！」
エドが向かおうとしたが
前には男がいるので迂闊に近づけない
するとAの目の前に背中が見えた
『...？』
うずくまった姿勢から顔を上げるA
前にはリンが立っていた
『リ...ン...？』
「あいつから何か感じるカ？」
Aにだけ聞こえるように話すリン
『...人、だけど...違う...
あれは......！』
「そうカ...やはリ...」
リンは何かを考えてから
剣を持った、震える腕を男に向けた
「なんダ お前は...！
ありえない！
なんだその中身は！！」
すると男はリンを睨み返す
「そのまま返そう
なんだお前は」
「...くっ...！」
リンからは嫌な汗が流れ出た
「食べていいぞ」
「はいｖＶ」
グラトニーに命令する男
「ちょ！ちょっと待て！！」
エドはリンの前に立って止めにかかる
「こいつはオレの仲間だ！
人柱であるオレの顔に免じて
ここはほら！な！」
アルはうずくまっているAの元へ走った
「知ったことではない
私には必要の無い人間だ」
「なんだと！？」
「兄さん
あいつ ホムンクルスに
お父さまって言われている
奴等を造った張本人だ」
「なに？」
「身体は治してくれたけど...」
「気に入らないナ...っ」
リンが肋骨付近を押さえて苦しそうに声を出す
「その態度...
人間を愚か者と笑う奴と同じダ...！」
「お前は地を這いずる虫を
愚か者と思うか？」
男がこっちを振り返ってそう言った
「！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
