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「母さん...母さ...」
思わず声が止まってしまう
中央から唸り声や息をする声が
聞こえてきたからだ
「ヒーヒーヒー
あ...あァ...ああ...」
人じゃない...
人ではないものがそこで息をしていた
その周りは血だらけ
ベシャ...！！と手が動く
「うそだ...違う...こんなの...
こんなのを望んだんじゃない！！
アル...アルフォンス！
アルフォンス！アルフォンス！！！
オレのせいで...アルフォンス！！！！！」
ガシャン！！！
エドは身体を引きずって
そばにあった鎧を倒した
「ちくしょう...ちくしょう！！！」
そして鎧に自分の血で陣を描く
「返せよ...弟なんだ
足だろうが腕だろうが
心臓だろうがくれてやる！！！
だから返せよ！！
たった一人の弟なんだよ！！！！」
そしてエドは手の平を合わたのだ
・・・・・
事件が起こってどれ位経っただろうか
ロックベル家の近くの野原の上では
エドは車椅子に座って錬金術の本を読んでいた
「クセルクセス遺跡を一夜にして滅ぼした
天上の石...
これがあればアルの身体を
取り戻せるかもしれないのに...」
・・・・
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設定タグ：鋼の錬金術師 , エドワード・エルリック
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