511 ページ12
「�堯�！！！」
エドは立ち上がっておもむろに駆け出す
するとエドの扉がキィィと音をたてて開き始める
そして中からは無数の黒い手が湧き出てきた
「アル！！
アル！！おいっ！！！」
エドが黒い手に絡め取られて
引き摺り戻される
「早く来い！！！
アル！！アル――――ッ！！！！」
アルが立ち上がってエドを見る
「駄目だよ...」
「！！」
「キミはボクの魂じゃない
一緒にいけない...」
アルは悲しそうに微笑んでいた
エドはその言葉を聞いて悲しそうな顔になった
歯を食いしばって引き摺られていくのを拒んでいる
中からはキャハハと沢山の声が聞こえてくる
そしてエドは無抵抗のまま
扉の向こうへと引きずり込まれてしまった
アルから見た最後の光景は
エドの右腕の機械鎧だった...
ゴォォォン
重い音をたてて扉が閉まった
アルは俯いて また一人となってしまった
しかし
ゴォォン！！！！！
「はっ！」
顔を上げると
無理やりエドが扉をぶち抜いて
戻ってきたのだ
「アルフォンスッ！！！」
黒い手がグイグイと引っ張るが
エドはそれに負けじと前へ前へと身体を出す
「アルフォンス！！！
アルフォンスッ！！！！！
いつか...必ず迎えに来るぞ！！
待ってろ...！！！
待ってろぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！」
エドはアルに強い瞳を向けて
閉まり行く扉の中で叫んでいた
最後にアルは
“うん”と頷いたようにも見えた
それは気のせいなのか...分からなかった
ゴォォォォン...
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
