波の段＊3 ページ22
．
街を進んでいくと、沢山の家や店のある通りに出た。
「_______今日は休むか……」
銭稼ぎは明日から、
そう決めて、すばるは今夜寝る場所を探す事にした。
_________寝る場所、といっても宿を探すのではなく、人のいない静かな野宿できる場所を探すのだが。
「……にしても変な感じや……」
_________すばるはいわゆる“空気”に敏感なのだ。
昔から感受性が豊かなすばるにとって、この江戸の街の空気は何処かどんよりとしていて……
「……何に怯えとるんや？」
_______何かに怯えている様だった。
周りをちらちら見回しながら歩いていたからか、
______どんっ
「あっ！」
誰かとぶつかってしまい、地面に尻餅をつく。
「すいません、大丈夫ですか？」
ぶつかってしまったすばると同い年くらいの少年が、すばるに手を差し伸べた。
「大丈夫です、すいません……」
すばるは差し伸べられた手を掴み立ち上がった。
「いえ、こっちこそ前を見ていなくて……あっ、もし良かったら、夕飯を食べて行きませんか？」
「へっ？」
余りにも唐突過ぎておかしな声が出た。
「俺、今食事処を始めたんです。毒味、って感じなんですけど、食べてってくれませんか？」
「いやっ……申し訳ないですし……」
「ええやないつだすかっ」
結局少年の押しに負け、すばるは夕飯を食べることになった。
……やっぱり不思議な人や。
そうすばるは心の中で呟いた。
こんなにどんよりとした空気の中にいるのに、あの少年の雰囲気は何処か明るかったのだ。
．
_______この少年との出会いが、
これから共に生きていく事になる少年達との出会いだった。
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未優(プロフ) - もぇさん» 今のところ次はやす君です！ただまた変わってしまうかもしれませんが……（笑）今のところはやす君です♪ (2013年11月17日 18時) (
レス) id: 9871693ac0 (このIDを非表示/違反報告)
もぇ(プロフ) - 次は亮ちゃんですか？？ (2013年11月17日 17時) (レス) id: 23b6e627cf (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - ∞英華∞さん» コメントありがとうございます！更新スピードが上がっていませんがよろしくお願いします♪ (2013年11月14日 20時) (レス) id: 9871693ac0 (このIDを非表示/違反報告)
未優(プロフ) - デッドさん» コメントありがとうございます！ゆっくりですが更新していきたいと思います！よろしくお願いします♪ (2013年11月14日 20時) (レス) id: 9871693ac0 (このIDを非表示/違反報告)
∞英華∞(プロフ) - いつも読んでます♪更新がんばってください！ (2013年11月13日 21時) (レス) id: cd2dd81499 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2013年10月27日 13時
