大切な人を守る為に《ﾌｧﾝﾀﾋﾞ》 (ページ26)

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ep.25 ページ26

私は雑貨が売っているお店を指さした。

「私はここで待ってるからゆっくり見てきなさい」

『分かった！』

アルバスにそう言われ中へと入っていく
文房具からアクセサリー等、様々な雑貨が売られていた
どれも素敵で思わず目移りしてしまう

『あ、これリオンにいいかも…』

それはパールとビーズで飾られたヘアアクセサリー
リオンはあまりお洒落してるところを見たことがないが、私がリオンに似合いそうだと直感でそう思った

お隣にはハンカチコーナーがあった
青と黒のチェックのハンカチが目に入った

『これはアレンにしよう！』

ヘアアクセサリーとハンカチを手に持つ
残るはニュートだ。ニュートにはいつもお世話になっているからそう簡単に選ぶことが出来なかった

ふと、ひとつのネックレスを手に取る

透明な石の中に青い液体がサラサラと動いている
とても不思議で幻想的な石だった

『とても綺麗…』

ニュートの瞳と同じ色ね。
これにしようかと思ったが、金額が少し高めだ
アルバスに強請るのも申し訳無い。諦めようとネックレスを元の場所に戻した

「これが欲しいのか？」

『わあっ！？！？』

突然後ろから声を掛けられ振り向くとアルバスがネックレスを覗き込んでいた。びっくりして大声を出した私を見てアルバスは困ったように眉を下げた

「すまない。あまりにも時間が掛かっているから心配で見に来たんだ。それで、これは買わないのか？」

『あ……いいよ、もう少し安い物を探してみる』

私は首を横に振り名残惜しそうにアルバスに笑うと、考える素振りを見せたあとネックレスを持ってお金を払いに向かっていった
私はすぐさまアルバスを止めに後を追った

『ちょっと待って！申し訳ないよ…買ってもらうなんて…』

「君は私の娘同然だから遠慮することない。それにニュートには私も感謝しているんだ。いつも君と仲良くしてくれている。これは私からのほんの些細な気持ちだよ」

アルバスは私の手にネックレスの入った小さな袋を渡す
その気持ちがとても嬉しくなりありがたく受け取る事にした

「そろそろ帰ろう。遅くなるとアバーフォースに怒られてしまう」

『お店のお手伝いしなきゃ！！』

出かける際にアバーフォースに言われた言葉を思い出し、アルバスと共に彼の家へと向かっていく。

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