ep.２ ページ3
ダンブルドアから手紙を受け取り中を読むと”ホグワーツ魔法魔術学校への入学を許可する”と書いてあった。
『ホグワーツ魔法魔術学校…？』
「ホグワーツは魔法使いに魔法の技術を教える学校の事だよ」
『魔法使い！？…何かの間違いではありませんか？私は普通の人間です』
「いや、君はれっきとした魔法使いだよ。君の両親も、ロイス家も立派な魔法界の一族だ」
とても信じられない内容だった。
何より私は両親から魔法使いだと言う事を知らされていない
困惑しているとダンブルドアが私の頭に手を置いて優しく撫でてくれた。
「混乱させてしまってすまない。魔法使いであることを隠していたのは君の両親の願いだったからだ。普通の女の子としての人生を歩んで欲しい、と…。私に話してくれたよ」
未だに困惑していたが、ダンブルドアの話す様子を見ると嘘では無いと確信した。
『父と母もホグワーツで魔法を学んだのですか？』
「ああ、そうだよ。二人ともとても優秀な魔法使いだった」
『……魔法とは、どんなものですか？』
興味が、無い訳じゃない。
むしろ好奇心の方が勝っている。
私がそう問うと、ダンブルドアは懐から杖を取り出して小さく一振りした。
「”オーキデウス”」
『！』
ダンブルドアが唱えた瞬間、私の目の前に花束が現れた。
沢山の種類が混ざった黄色い花束。私は思わず目を輝かせて花束を触る。
「それは君と再会出来たお祝いに私からのプレゼントだ」
『ありがとうございます、とても綺麗……』
花束を抱えると花の香りが漂ってくる。
魔法は凄い。もっと見たいと思った。
私は不安そうに花束を抱き締め、ダンブルドアを見つめる。
『私でも、出来るでしょうか…』
「誰しも最初は出来ないものだ。それを出来るように導くのがホグワーツであり、我々教師の仕事だ。安心しなさい。君ならきっと優秀な魔法使いになれるよ」
それを聞いてとても安心した。最初から魔法使いだった子達でも出来ないことがあるのだ。頑張れば私にも出来る。そう確信した。
『ホグワーツに入学します！』
「分かった。ホグワーツは君を歓迎しよう」
ダンブルドアが私に右手を差し出してきた。
意図を汲んで私はダンブルドアの右手を握って握手をする。
「そうと決まれば早々に準備を進めなくてはな。入学式は3日後だ。その間に必要な物を揃えなくてはならない」
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
