大切な人を守る為に《ﾌｧﾝﾀﾋﾞ》 (ページ18)

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ep.17 ページ18

私はもちろん、ニュートやリオンも不思議そうに男の子を見つめていた。

「か、可愛い………」

『へ？』

顔を真っ赤にした男の子は私の両手を握り締めて顔を近づけてきた。

「俺、アレン・オーランド！君の名前は？」

『えっと……A・ロイス…です』

「A、とても可愛らしい名前だね！良ければこの後俺とデートしない？」

『で、でーと……？？』

「「ちょっと待った！！！」」

アレンがAを口説き始めた瞬間、リオンとニュートが二人の間に割り込む。引き離されたアレンは拗ねたようにニュートを睨みつける

「なんだよ、ニュート。邪魔しないでくれ」

「この後授業があるから…デートは、ダメ」

「……ははーん、さてはニュート。俺にAを取られたくないんだろ」

「はっ！？！？な、何言ってるの！？もう行くよ！！」

「あ、おい！！まだ話は終わってない！！」

ニュートはアレンの背中をグイグイ押して大広間を出て行った。
私は嵐のごとく去っていった二人を見つめていた

『えっと……どういう事？』

「知らない男の人に着いていっちゃダメよ、A」

『え？』

「さぁ、私達も授業に向かいましょう」

リオンが私の手を引いて大広間を出ていく。
意味が分からず、ずっと2人の事を考えていた。

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最初の授業は呪文学だ。

物体を浮かせる魔法を教わって見よう見まねでやってみるが、やはりピクリとも動かない。
隣で授業を受けていたリオンは数回で羽を浮かせていた
他の生徒たちも次々と成功させていた。

『後でアルバスに聞きに行こ……』

小さく呟き、授業は終了した
荷物を纏めて、私は急いで教室を飛び出した

向かった先はアルバスの部屋だ
コンコンっ…とノックをすると部屋の扉が開かれる

「やあ、A。何か用かな？」

『あのっ……アルっ……ダンブルドア先生にご相談したい事があって…少しいいですか？』

「ふむ、いいだろう。中に入りなさい」

アルバスは扉を開けて私を中に招き入れる

「それで？相談とは何かな？」

『……魔法が、使えないの。今日初めて杖を持って物体を浮かせる魔法を教わったの。皆と同じようにやってみたんだけど、出来なくて……』

「……なるほど。ちょっと見せてくれるかな？」

アルバスが机の上に羽根ペンを置いた
私は先程教わった事を思い出しながら杖を振る

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