ep.15 ページ16
「ぼ、僕は………えっと……」
好奇心の眼差しでこちらをじっと見つめてくる
エメラルドグリーンの瞳がキラキラと輝いていた
頬が赤く染まり、ニュートは思わず顔を逸らした
「僕は……魔法動物が、好きなんだ」
『……魔法動物って普通の動物と違うの？』
「全然違うよ、生態も違うし、姿形も違う。そうだな……例えば翼が生えた馬だったり、木の枝のような動物もいる。あとドラゴンとか…」
『ドラゴン！？見てみたいなぁ……』
「今度、本を貸してあげるよ」
『ホント！？楽しみにしてる！！』
ニュートがとても楽しそうにお話してくれるから、私もついつい楽しくなり、気がつけば就寝時間が迫ってきていた。
「そろそろ戻らないと……」
ニュートはそう言い、立ち上がる
私も渋々立ち上がり、寮へと歩き始める
すると、後ろから裾を引っ張られる
振り向くと、今度はニュートが引っ張っていた
『？…どうしたの？』
「……えっと……あ、明日の授業、一緒に受けない？」
『え、いいの？』
「魔法の出し方とか……分からないと思うから、僕で良ければ教えてあげられる…から…」
オドオドと自信なさげにニュートは提案してきた
正直、分からなければアルバスに聞きに行こうと思っていた所だったが、その必要は無くなったみたいだ。
私は下を俯いているニュートにぎゅっと抱き着いた
「っ……え？」
『ありがとう、ニュート。私、貴方に出会えて本当に良かった。……じゃあ明日の授業、よろしくね』
おやすみ、と一言ニュートに囁いて談話室を後にする
残されたニュートはAが立ち去って行った方向を見つめ、赤くなった顔を隠した。
「……急にあんな事するなんて、ずるいよ」
ニュートの独り言は静かな談話室に溶け込んでいった。
→
ニュートの次に若い時のダンブルドアが好きです。(どうでもいい)
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作者名：Lia | 作成日時：2023年6月29日 19時
