伝えてみよう! ページ1
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今日はYouTubeの撮影があるので、全員事務所に集まる日。
この前の女優さんたちとのご飯会の後、私も色々考えて伝えてみることに。
かなり早めに着いたので楽屋でイヤホンを付け卒論の準備をしつつ、みんなが集まるのを待っていると、不意いソファーが沈み込んだ。驚いて隣を見ると
雄登「おはよ」
A「お、はよ」
雄登「課題?」
A「うん、そんなとこ」
雄登「めっちゃ集中してたね、声かけたのに気づかなかったでしょ?」
A「え、全然気づかなかった」
雄登「だろうな(笑)まだ授業忙しいの?」
A「いや、1年のオンラインだった時期にほとんどとったから、後は専門科目だけ。
今期はゼミと実習の事前指導だけで、週1回だけ学校行く」
雄登「だいぶ減ったね」
A「減ったけど、今年は卒論るからまた忙しいかも……」
雄登「そっか。俺らにできることあったら言ってね」
A「ありがと、でも那須も忙しいんじゃない?」
雄登「俺は実習とかないからさ」
A「ありがと」
雄登「で、それは?」
A「卒論の計画書。明日までなの忘れてたのよ」
雄登「最近また仕事量増えてたもんね」
A「クイズ部さんの方が忙しいでしょ」
雄登「いやいや、卒業したらAの方が忙しくなりそう」
A「この業界において需要があればね(笑)」
雄登「あるでしょ」
A「うーん、どうだろ。まぁ、あるとしたらセールスポイントにはなるよね。幼保両方持ってるのはたぶんジャニーズ初だし」
雄登「あれ、桐山くんは?」
A「保育の勉強してたのは知ってるけど、幼稚園教諭は知らないな」
雄登「でもすごいよね」
A「そうだね」
区切りの良いところまで終わったので、PCとUSBの両方に新規保存されたことを確認してPCを閉じる。
雄登「おしまい?」
A「うん」
雄登「あれ、こっち向いて?」
A「ん?」
那須の方を見ると、目の下を親指でなぞられる。
雄登「メイク変えた?」
A「すごい、気づいたの?」
雄登「うん。なんかいつもよりかわいい」
何気ない一言に胸が高鳴る。
分かってる、これは私のことじゃなくてメイクのこと。
A「かわいいよね、正直パケ買いだったから中身はあんまり期待してなかったんだけど、中身もめっちゃ可愛くて」
パッケージのかわいさも共有したくて写真を見せようとスマホを出そうした手を握られる。
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作者名：☆ゆゆまる☆ | 作成日時：2023年6月6日 23時
