検索窓
今日:4 hit、昨日:10 hit、合計:35,443 hit

another . 1 ページ10

付き合う事になってから、1週間が経った。

..もちろん、特にこれといってエピソードもない。
なんせ勉強、勉強、勉強。たまに仕事。
高校三年生に、デートをしている暇なんてない。

それでも、最近は一緒に勉強をするようになった。
どちらかの家で、次の日がオフな日に限り。

お互いに教え合ったり、答え合わせをしたり、
ひとりで勉強をするよりは何かといいことがある。


ただ、ひとつだけ、デメリットがある。
思春期の、健全男子が、好きな人を目の前にして。
それも、ふたりきり。
いつぞやの瑞稀くんの話にでてきた橋本くんの
状態だと言えるだろう。

昼間からそんな気分になる訳じゃない。
オフの日にはお泊まりになることがあり、
その時は同じ部屋で寝る、わけで..。


そして、それが今日。
俺だけ意識してるなら恥ずかしい話だし
到底告げられるものでもないから隠してはいる。

いつも通り勉強を終えて、ご飯を食べる。
今日は浮所の家でお泊まりだ。

浮所には弟くんと妹ちゃんがいる。
二人とも俺にとても懐いてくれているから
お母さんは家族だ、とまで言ってくれる。

ご飯を食べた後はみんなでゲームをして遊んだり
二人で弟くんたちの勉強を手伝ったり、
とにかく有意義な時間を過ごす。

浮所家の一番風呂はお父さんと決まっているらしく
お父さんが出てからお風呂じゃんけんが始まる。

今日は浮所が一番を勝ち取ったから、俺は二番。

そんなこんなで風呂を出たらもう21時。
楽しい時間ほど、あっという間なものだ。

『おやすみ、先寝るね。』

浮所がお母さん達に声をかけ手を振る。
俺もお母さんにお辞儀をして、おやすみなさい、
と述べながら浮所の後に続いて部屋に入った。


部屋に戻ってすぐに寝る訳ではなく、
いつも大抵、同期のジュニアの子達や、
メンバーのこと、憧れの先輩についてなど、
ひたすらふたりで語り明かして2時間くらい潰す。

毎回毎回語ってもまだまだ出てくるのは、
やはり好きだから、そして誇りをもっているから。


しかし今日は沢山のことをし過ぎていつもより
早く眠気が来てしまい、浮所の話を聞きながら
うとうと、身体を揺らしてしまう。

瞼はもう半分以上閉じているし、意識ももはや
どこにあるのやら。

そのまま横に倒れた身体を浮所が支えてくれる。
俺は隣に座る浮所の肩に頭を乗せ、身体を預けた。

「暖かい。」

眠いながらに呟き緩む筋肉で自然と零れた笑みを
みた浮所に突然肩を掴まれ、ベッドへ押し倒された。

another . 5→←☆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
144人がお気に入り
設定タグ:うきなす , BL , 美少年   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みい(プロフ) - うきなす最高でした!浮所くんの告白が素敵でした! (2019年12月5日 7時) (レス) id: e85fd623a5 (このIDを非表示/違反報告)
來咲蘭(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます!うきなすいいですよね!とても嬉しいです、頑張ります! (2019年11月12日 23時) (レス) id: 74b27bb1a7 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませてもらっています!うきなす大好きなのでこれからも更新楽しみにしています! (2019年11月12日 23時) (レス) id: 1ae8841bee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:來咲蘭 | 作成日時:2019年11月8日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。